フッ素樹脂加工

2023年10月12日etc-.



少量の油で調理しても焦げ付きにくいフッ素樹脂加工フライパン(鍋)。
IBSだと 油を使った料理が苦手な方もいらっしゃるので、利用されている方は多いと思います。
でもそのフッ素樹脂加工、最初はとても使い勝手が良いですが、徐々に表面が剥げてくると同時にこびりつきやすくなって、剥げたら捨てて買い直す。の人も多いのではありませんか?
 
その剥がれたフライパンを使い続けるとフッ素樹脂が体内に蓄積し、その有害性から病気を発症するなんて話もあります。
でも油を最小限に抑えたいIBSにとっては とても便利な調理器具なので、コーティングに優しい利用法、長持ちするコツをご紹介します。


油を入れてから点火。中火程度(以下)で調理を。
加工の表面に使われているフッ素樹脂は高温に弱いので、火にかける前にフライパン(鍋)に油をさし、中火程度での調理が望ましいです。

表面を傷つけない優しい調理器具を。
金属製のフライ返しやヘラを利用すると表面のコーティングが傷ついてしまうので、木製.竹製やシリコーン製を使うのが理想的です。

作った料理を入れっぱなしにしない。
加工表面には目に見えない小さな穴があり、その穴に料理の成分や塩分が入り込むと下地である金属部分を痛めてしまい、コーティングが剥がれる原因になります。
そのままにせず、調理後は移し替えた方が良いです。

調理直後は急冷させない。洗う時は傷つかないスポンジで。
利用直後の熱い状態で急速に冷やしてしまうと、温度差でコーティングが剥がれやすくなってしまいます。洗うのはある程度冷めてからにしてください。コーティングしているので、すぐに洗わなくても汚れは落ちやすいです。どうしても水につけたい場合は、温度差の少ない少量のお湯を入れて表面の汚れを浮かせてください。自分の経験上、これが一番コーティングが剥がれやすい原因のように思います。また、研磨で汚れを落とすような硬い物は避け、柔らかいスポンジで洗ってください。


ダイヤモンドコートのフッ素加工フライパン


一般的にフッ素樹脂加工フライパン(鍋)の寿命はおよそ一年と言われています。値段にずいぶん差がありますが、やはり高価な物の方が長持ちはするそうで、私はいつも「ダイヤモンド加工」という物を買うようにしています。これはフッ素樹脂の中に人工ダイヤモンドの粉を混ぜて強度を高めた製品です。マーブル(大理石)加工というのもあり、これも強度を高めた製品です。寿命も2〜3年と長いですが、前述したことに気をつけているので もっと長く使えています。

それだけでなく多少お値段の高い方が、作った料理の味も良くなることが多いです。
なかでも、多層鍋(ステンレスやアルミ等を重ねて層になった鍋やフライパン)でフッ素樹脂加工してあるタイプは、美味しく仕上がる料理が多いのでオススメです。
探せば手に取りやすい価格だったりもします。私は処分品セールを見かけると買っておくことが多いですが、3年ほど前に購入した多層鍋20cmは半額で1.500円程度でした。海外の調理器具ブランドだと鍋一つにしても桁違いな物が売られていますが、鍋もピンきりなので 5.000円を超えなくても高品質な物は沢山あります。(物価高で価格高騰しているとは思いますが。) 

安い物を1年おきに買い替えるより少し値の張る物を買った方が、長い目で見ればお安い場合もあるので、参考にしてみてください。


ちなみに、耳にしたことがあるかもしれません「テフロン加工のフライパン」。
テフロンというのは商標名です。フッ素樹脂加工フライパンを初めて世に出したのが、この製品のデュポン社です。

etc-.

Posted by Riku.